sugar.

12/24-12/25 

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以下の内容は「エンドブレイカー！」の二次創作です。

 

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今日は、そう、楽しかった。
二人だけの賑やかな時間。二人だけのとても暖かい時間。
楽しくて、あっという間で、
――家族と過ごす。
――宝物。

「、つ……」

――最後の風景は。

『甘えるなよ』

分かってる。
あの人たちが家族と慕てくれた、あのときの自分らしくと、そう決めた。
変わってしまったと知られるのが怖いだけなのも分かってる。
でも、それでいい。それだけで。

『偽りだね？』

その偽りが本当になればと。

『否偽りの対義は真実。それは真実に成り得ないもの』

真実でなくとも。

『苦悩せよ書き手。苦しみもまた、その人生（ものがたり）を飾るだろう』

閉じた目を開ければ、窓の外、黒藍の空に雪が振り続けている。
「まったく、苦しい、なぁ……」
窓を開け放つ。凍てつく夜気が頬で乾きかけた水気に突き刺さるよう。

未だ続く喧騒は耳に遠く、眩しい光景は胸に重く。
見れば窓辺に放り出していた紙箱に、結晶が落ちて染みを作っている。
逡巡の後でそれから紙筒を取り出して口にした。いつもの苦味が吐息をしろく染めていく。
願わくば。この思考も真っ白になってしまえ、と。
 

 

――――甘え end.